とある師匠
このブログのカテゴリーで「東京湾パトロール」ってのがあります。ご存知でしたか?実は数年前から月に1〜2回、船に乗って東京湾をパトロールしております。今まで「東京湾パトロール」って記事は2つしかありませんが、ご興味ある方はこちらから御覧ください。
その東京湾パトロールって、何をパトロールしているのか簡単にご説明すると、たまに幕張の沖合で「青潮」が発生しています。その原因は、海底の凸凹。それを修正するために、海底の埋戻しが行われています。その埋戻しとは、40年くらい前に近隣の埋立地を作る際に、海底の砂を埋め立てに使用していたんだそうです。それが原因で海底が凸凹になり、東京湾の青潮が発生すると言われています。
その原因の海底の凸凹を平にするために、羽田辺りの開発地から砂を持ってきて、いまも埋めているんです。その埋める作業の際に、海水が更に汚れていないかを調査するために水質調査が行われています。その水質調査自体は専門の水質調査会社の方々が行うんですが、その方々を乗船させて操舵する船長を月に1〜2回しております。実はこの業界も高齢化が進んでいて、船長不足が発生しております。なので人が足りない時にパトロールをお手伝いしています。操舵は3時間位なのでたまにお手伝いできるんです。
そこでお世話になっている、私が師匠と呼んでいる80歳半ばのおじいさん船長。先日、その師匠が「そろそろ引退しようかな」と言い出したんです。ご高齢なので当然のことかもしれませんが、足腰もしっかりしていて、まだまだできそうなんですよね。第二あさかぜの操舵を1から教えていただきました。本当に感謝しております。師匠から昔はこの辺りでも鰻やら車海老なんかも採れたんだよと聞かされます。船橋で水揚げして、リアカー牽いて幕張まで販売しに行っていたそうです。そんな興味深い話を色々してくれる師匠を引き止めるわけにもいかず、ちょっと寂しいです。
実は今日もパトロールしてきました。下船後、師匠に誘われ「お稲荷さん」もらって談笑。楽しい一時でした。
その後、友人に誘われて、パトロールしてきた東京湾を眺めながら、幕張温泉へ。
外海ではサーフィン、内海ではパトロール。千葉の海を満喫しております。師匠が居なくなるのは寂しいですが、操舵も上達してきたので、アートディレクター兼船長をもう少し続けてみようかと思っております。今度、師匠も温泉に誘ってみようかな。
みなさん、素敵な水曜日を!